言葉の音とは

「単語の発音」だけが「発音」じゃない


外国語の勉強をする時、「発音が難しい」とか、「発音が上手だ」とか言う。そんな時、単語の発音を思い浮かべながら話していることが多いのではないか。

かつての中学校の英語のテストは、最初に「発音問題」が出てくるのが相場で、それは単語の「発音」と「アクセント」の四択問題だったりした。

これには大いに問題があった。英語の場合、一つ一つの単語の発音は、状況によってかなり大きく変化するし、アクセントも移動したりするから、単語だけ示してどう発音するか問うても、答えが一つとは限らない。

もちろん、単語一つ一つの発音の違いも重要だ。母音一つの違い、子音一つの違い、アクセントの違いで、人間は意味の違いを伝え合っている。

だが、ある言語ができるということは、一つ一つの単語の発音が辞書通りに発音できるという話を超えている。その言語で音がどのように使われているかということについての、もっと広い範囲の知識と能力が必要だ。